“人為的にバズらせる” SNS操る「農場」ビジネスを取材 「テスト」と書かれただけの投稿が6分で100万回表示… 選挙で悪用の懸念も【報道特集】|TBS NEWS DIG
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1. 人為的に「バズ」を作る「スマホ農場」の実態
- 驚異的な拡散スピード: 取材陣が新設したX(旧Twitter)のアカウントで、ただ「テスト」とだけ書いた投稿を実証実験したところ、農場側の操作によってわずか6分で100万回表示(インプレッション)に到達し、いいね数も30分で1,000件以上に急増しました。
- ビジネスの規模: 取材に応じた国内の農場関係者(18歳の現役大学生)によると、数万〜数十万ものスマホ基盤や冷却設備を備えたシールドルーム(施設)が国内に複数存在し、年間利益は45億円規模に上るとされています。依頼の多くはダークウェブなどを通じた海外からのプログラム自動処理です。
- 選挙への悪用懸念: 実際に国政選挙などで、特定の候補者を有利に見せるための「数値水増し」の依頼が届いています。
2. 世界に広がる「情報・世論操作」の脅威
- フィリピンでの事例(2016年): ドゥテルテ氏が勝利した大統領選では、専門の世論操作集団が雇われ、偽画像やライバル候補を貶めるフェイクニュースが大量拡散されました。これを追及したメディア「ラップラー」は政府から営業ライセンス取消などの弾圧や組織的嫌がらせを受けました。
- ボットとAIの進化: アメリカの中間選挙等でもボットによる自動拡散が見られましたが、現在は生成AIの進化により「人間のようにリアルな対話」が可能となり、偽アカウントを見破ることがほぼ不可能なレベルに達しています。
- 同調圧力の危険性: 専門家は、一つの組織が多数のアカウントをコントロールして「それが多数派の意見であるかのような状況」を作り出し、有権者の投票行動を歪める同調圧力を生み出していると警告しています。
3. 日本における法規制と対策の動き
- 法改正の動き: 国会では選挙期間中のSNS偽情報対策を強化するための改正法案が衆議院を通過(ただし罰則は見送り)。プラットフォーム事業者への削除対応の強化が求められています。
- 自治体独自の条例案: 宮城県では、前年の知事選でデマや激しい誹謗中傷が飛び交った経験から、被害者の申し出により知事がプラットフォームへ直接削除要請を行える「誹謗中傷防止条例」の試案を取りまとめました。
- 表現の自由との兼ね合い: 対策を進める一方で、「表現の自由の侵害」や「行政による乱用・暴走」を防ぐための歯止めのあり方(第三者機関の設置など)について、慎重な議論が続けられています。
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